持ち込み取付はやるべき?
余程の理由がない限りはやった方が良いというのが持論です。利益が増えるので。
ここで言う余程の理由とは「稼働率が高すぎてこれ以上入庫を受け付けられない」「周辺に同業者がいないので競争する必要がない」といったものです。その場合はそもそものメリットが無いですからね。
「部品粗利を稼げなくなるのでは?」「トラブルが増えるのでは?」という心配はあると思いますので、その点について説明します。
部品粗利を稼げなくなるのでは?
確かに自社で販売から取付までを行う場合とは違い、持ち込み取付の場合は部品粗利を稼げません。しかし、同時に「在庫リスク」も無くなるのでメリット・デメリットは相殺されるイメージです。
在庫リスクとは下記のようなものです。
- 売れなかったら損をする
- 資金繰りが悪化する(在庫は姿を変えた現金)
- 金利負担が発生する(融資を受けている場合)
- 保管スペースが必要
- 在庫管理工数が増える
- 劣化する・型が古くなる
御社が持ち込み取付を断っても、顧客は「じゃあ他を探そう」となるだけなので御社にメリットはないんですよね。
トラブルが増えるのでは?
確かに新たなサービスを始めるので全くの無傷とはいかないかも知れませんが、2つのポイントを注意すればある程度のリスクを回避できます。
同意書を用意する
持ち込みパーツを取り付ける際には顧客に同意書にサインしていただきましょう。何かが起こったときに店を守るため、そして事前にトラブルを回避するために有効です。
文章にはマスキングを入れていますが、こちらが実際に当店で使用している同意書です。「当店は責任を負いません」「違法改造はお断り」といった文章が含まれています。

対応するパーツを決める
対応するパーツを事前に決めておくのもトラブルを防ぐ上で有効です。
当店の場合は「新品・中古タイヤ」「新品ドラレコ」「新品ETC」に対応しています。もちろん「新品ナビ」「新品ブレーキキャリパー」などにも対応した方が儲かるのですが、そこはリスクとの天秤で現時点では対応外です。
当店が指定工場でなければもっと色々と対応したいんですけどね。
料金設定はどうする?
「持ち込みの場合は取付料金2倍」という車屋をよく見ますが、個人的にはもったいないなと思います。在庫リスクを負わずに稼げるので、わざわざハードルを上げる必要はないかなと。
当店の場合は、周辺で持ち込み取付をしている車屋のホームページを参考に競争可能な料金設定としています。
どうしたら入庫が増える?
持ち込み取付を希望する人の大半はネット通販でパーツを購入していると推察されます。なので取付店を探すときも当然ネットです。しかし、ありがたいことに大半の車屋はネット集客が苦手なのでちょっと力を入れれば入庫は増えます。
つまり、「○○区 ドラレコ 取付」などで検索したときにホームページが上位に表示されるようにすれば集客できます。
まとめ
持ち込み取付は車屋にとっても相応にメリットがあるサービスなので始めてみてはいかがでしょうか?